消泡剤ってどんなもの?消泡剤について簡単解説!


そもそも消泡剤ってどんなもの?

消泡剤とは、読んで字のごとく泡を消すための添加剤のことです。泡というと食器用の洗剤や髪や身体を洗うためのソープなどが思い浮かび、どちかというと良い印象を持つ方がほとんどではないでしょうか。しかし、食品加工や化粧品などの製造過程で、泡は基本的に不必要なものになります。泡によって製造過程で使用する機械に悪影響が出たり、製品そのものの完成度に悪影響が出てしまうからです。その泡対策のために活躍するのが、消泡剤なのです。

消泡剤の効果って?どうやって泡を消すの?

製造工程で消泡剤が必要なものは、たいてい発泡性(泡が立ちやすい性質)の高い液体を使用している製品です。また泡というものは、表面張力が高い液体で生じるものなので、消泡剤はその表面張力を下げる働きを持つものになります。また泡の消し方には、破泡(発生した泡を破壊して消す)、抑泡(泡が生じるのを抑制する)、脱泡(泡同士の結合力を高め表面に浮上させる)という3つの種類があります。

代表的な消泡剤「シリコーン消泡剤」とは

シリコーン消泡剤は、毒性がなく消泡機能も高いので、食品や化粧品はもちろん、医薬品や日用品にもよく用いられています。ただ元々のシリコーン消泡剤は、抑泡性は高いのですが破泡性は高くないのです。そのため、破泡性を高めるために有用なシリコーン系乳化剤などと合わせることで、消泡機能を上げて利用されています。

食品や化粧品に使われる消泡剤の安全性は大丈夫なの?

体に近いものの安全性は気になるものですよね。でも、心配することはありません。食品や化粧品などの体に近いものには、毒性のない消泡剤が用いられているので、安全といえるでしょう。

食品や日用品、化粧品などにも使われている消泡剤は液体製品の製造過程において泡が残らないように入れられる添加物です。主に毒性が少なく泡を消す効果も高いシリコーンオイルが広く使用されています。